It performs in Hawaii.   ハワイ太鼓公演

栗沢太鼓同志会  Kurisawa Taiko Society

January 8, 2006
 3年前からの計画。ハワイで太鼓パフォーマンスを。
その出発の日がやってきた。メンバー達は期待と不安
で心ここにあらずである。
 残留メンバーの車3台で太鼓8台、メンバーの荷物を
詰め込み千歳空港へ向かう。この日は前日から雪で除
雪をしてからの出発となった。北海道の衣服を取りあえ
ず着込み出発する。メンバーの父兄達の見送りをうけ
好天の千歳を後にする。
栗沢
新千歳
成田
ホノルル
 成田では、乗り換えの時間が6時間。暇つぶしが大変だ。
冬服の上着を集め、預かり所に預ける。
 喫煙組みは、イップク場所の発見が大変だ。値段も上が
るしずんずん惨めになってきた。タバコをやめるか・・・。
出発は元気いっぱいだが、移動の長さにみんなうんざりとなる。
通訳はやはり乃利江さんだ。
心強い助っ人だ。
 見送りの有紗は、次は私も
と言いたげそうだ。
新千歳
 午後8:25定時に成田を離陸。幾度か気流の悪いところ
があり多少ゆれたが快適なフライトだった。
 座席はほぼ
満席の状況だ。
そして、席の狭
さはきつい。
 定時午前8:00に
ホノルル空港着。
 時差−19時間。
 機内では、睡眠に努
めるもの、映画を見る
もの、宿題をしているも
のと時間の調整に四苦
八苦。

 
 私の隣の務は風邪を
引いての参加。これが
私の悪夢となる。
ハワイでの拠点
ミラマー・アット・ワイキキ ホテル
 前回の時と同じホテルに4日間滞在することとなった。
クヒオ通りに面しDFSやワイキキビーチまで5〜6分で
行けるし向かいにはフードセンター、隣はインターナショ
ナル・マーケットと便利のいいところだ。短い時間で食料
やお土産の買い物が簡単に出来た。周りはホテルのビ
ルが林立している。私達は20階建ての10階フロアーに
部屋割りされた。残念ながらビルが邪魔をして海は見渡
せなかった。
 太鼓などの荷物は、飛行場からホテルに転送され、ホ
テル近くで昼食をとって12:00にチェックインした。

 出発間近に、ケニー遠藤さんの奥さんとコンタクトが
取れて『ジャパニーズ・カルチャー・センター』の『正月
祭り』の出演が決まった。到着して間もなくみんな時差
ぼけや寝不足でテンションが下降気味で心配だ。
 部屋でシャワーを浴びたり横になったりして少しの間
の休息をとった。
 午後2:00、衣装に着替えてロビーに集合する。まだ
みんな眠たそうな顔をしている。ミーティングで気合を
入れる。前回の経験者がジュニアメンバーをひっぱてく
れるだろう。およそ30分、『雄飛』『絶世』『チャレンジコー
ナー』『山彦』のプログラムに決め、一部のメンバー変更
があった。
 3台のタクシーに太鼓と人を分乗して会場に向かった。
NEW YEAR’S ‘OHANA FESTIVAL
 会場は、カルチャーセンターの中庭に特設で造られた
簡易ステージだ。狭くてメンバーは腕の振りに随分苦労
したようだ。音が鳴り出すとぞくぞくと人がやってきた。
アメリカでの公演はいつも観衆のマナーがすこぶるいい。
ここでも例外でなく、真剣に聞き入ってくれてたくさんの
拍手をもらった。
 日系の人だけでなく、いろいろな人種の人達が会場に
来ていた。さすがに観光客はいない。会場には盆栽が陳
列されていたりいろいろな催し物がされていたようだ。急
な出演にもかかわらず心地いい対応に私達のテンション
も上がった。
 私達のコンサートの得意技の「チャレンジコーナー」
は時間が少なくわずかな時間だったが好評だった。
出演が終わった後も、太鼓を叩きたい子供達が後片
付けのなか駆け寄ってきて真剣に太鼓を試し打ちし
ていた。楽しくてしようがない様子だ。私達もうれしか
った。
 この出演は、私達にとって理想的な交流だった。出
来れば一日早く来ていて朝からフェスティバルに参加
したかった。
 しかし、ハワイは暖かい身体もよく動く。時差ぼけが
ちょっと気になるが・・・。
January 9, 2006
ALOHA TAWER MARKETPLACE
 ハワイに来て第2日目、今日の予定は『アロハ・タワー』
にある『ショッピングセンター』でのパフォーマンスである。
添乗員の石田さんがレンタカーを用意してくれ開場まで
ピストン運転で人と太鼓を運搬してもらった。
 アロハタワーは、ホノルルの船の玄関である。航空機
の発達前は活況があったようだ。超大型客船が停泊し
ている。クルーズ船の発着桟橋があり利用者の買い物
で賑わっているが、それも一時の時間帯で私達がいっ
た時はお客さんはまばらだった。
 コンサートは午後2:30〜4:00で2日間の予定だった
が一日のみに変更された。
 ここでのコンサートは1時間30分の長丁場となる予
定だった。しかし、2曲が終わった頃、係りのものから
テナントから音がうるさくて商売にならないという苦情
が来ているという相談を受けることになった。結局、次
の一曲を披露しここでのコンサートを終わらせるしかな
かった。なんともしこりの残る中途半端なものとなった。
 メンバーはうっぷんを隠せない。お客さんはそれほど
多くはなかったがみんな見入っていた。ビデオを回した
りカメラを向ける人がいた。
 残念でならなかった。セッティングしてくれた石田さん
も失望していた。
アロハタワーからの景観
January 10, 2006
観光・ビーチ
 三日目のこの日、当初『アロハタワー』のコンサートが
予定に入っていたがキャンセルとなり、午前中はJALの
「ホクレア号」による観光バスで島内をまわった。明日か
ら開催するソニーオープンのゴルフ場を横目に高級別
荘地を通り抜けハナウワ湾・ハロナ潮吹き岩・ヌアヌ・パリ
・ダウンタウンなどをまわった。
 この時期ハワイは偏西風の影響をうけけっこう風が強
い。朝方は曇り空で10時頃から日差しが強くなり時には
スコールとなる。この日の観光も風が強かった。
 石田さんの好意で、子供達は早朝5時半起きでダイヤ
モンド・ヘッドの登山をしてきた。観光バスの中では睡眠
の時間となった。
 海は高波でサーファーも出ていなかった。火山島のご
つごつした岩肌と紺色や透明感の青色など、言って見れ
ば七色の海の色、白い波しぶきに酔いしれた。
 午後からワイキキビーチに繰り出した。
←ハロナ潮吹き岩
ビーチだけがハワイではない。この景観は圧巻だ。
WAIKIKI BEACH
January 11, 2006
ALA MOANA SHOPPING CENTER
ジャパニーズ・カルチャー・センター  『お正月祭り』
アロハ・タワー・マーケット
アラ・モアナ・ショッピング・センター
 とてつもない大きなショッピングセンターだった。
そしてここでの出演の審査は厳しかった。服装
からパンフレット・用具・ビデオ審査まであった。
どうにか出演許可が下りた。
 ステージはすばらしかった。周りを花で飾られ
サイズも私達のために造られているかのようだ
った。メンバーのテンションも上がりに上がった。
お客さんの反応もすこぶるいい。『栗沢の四季』
『栗沢絶世太鼓』『山彦』『雄飛』の四曲、45分の
出演だった。
 日本からの観光客からも随分と声をかけられ
たが、日系の人達が多かった。また、フィンラン
ドの観光客やプロモーターのような人からのオ
ファーの話もあった。話によっては今後の動向
が変わるかもしれない。
ハワイ最後のディナー、今日はちょっと贅沢です。
January 12 & 13, 2006
ホノルル
成田
新千歳
栗沢
 4泊6日、3回の公演を無事
終えて雪国へ舞い戻る。
 思い出がいっぱい出来た。
ほろ苦い思い出となったものも
いるだろうが、全員事故もなくま
ずは『ホット』した。海外のコンサ
ートは、本当にいいものだ。観衆
のあの反応は国内では味得ない
ものだ。初めての経験者も感動
したに違いない。この経験は、
きっとこれからの人生に大きく
役立つことだと思う。大きく羽ば
たき、大きな人間になってほしい。
 ナンシーからいつ来るんだと
催促されている。この次は
「キャンビー」かな・・・?
Photos / N.Takahata
ハワイ公演 2006
1
千歳
JAL076便
成田にて
活躍したレンタカー
(栗沢太鼓ホームへ)